ご挨拶

  

昨年度の阿部会長の後を引き継ぎ、2026年度のシアトル日本商工会(春秋会)会長を拝命いたしました。長い歴史と伝統を有する本会の会長という重責を担うこととなり、大変光栄に存じますとともに、その責任の重さを改めて実感しております。

 

 シアトル日本商工会(春秋会)は、ワシントン州ベルビューに拠点を置く非営利団体501(c)(6)のビジネスリーグとして、2024年に組織形態を刷新いたしました。その系譜は、1922年に在シアトル日本国総領事館および複数の日系企業によって設立された「木曜会」にさかのぼります。1952年には「火曜会」と名称を改め、1960年には初代会長を置く組織として正式に体制を整え、以来、シアトル地域における日系ビジネスコミュニティの中核的存在として、日米経済関係の発展に貢献してまいりました。現在、世界経済は大きな転換期を迎えています。急速な技術革新、地政学的環境の変化、サプライチェーンの再構築など、企業を取り巻く環境はかつてないほど複雑化しています。このような時代においてこそ、日米両国の企業が相互に信頼関係を深め、協力しながら新たな価値を創出していくことの重要性はますます高まっています。

 

 本会は、日本企業、日系関連企業、米国企業、そして多様な分野のビジネス専門家を結びつける団体として、会員企業間のネットワークの強化と新たなビジネス機会の創出に努めてまいりました。今後も、セミナーや交流イベントをはじめとするさまざまな活動を通じて、会員企業の成長を支援するとともに、米国企業と日本企業の持続的なパートナーシップの構築を促進してまいります。また本会では、会員の皆様が米国での生活環境に円滑に適応できるよう、実務的かつ実践的な支援にも取り組んでおります。セミナーやネットワーキングを通じて有益な情報や人的交流の機会を提供するとともに、医療制度の利用方法、安全対策、緊急時への備えなど、生活に直結するテーマについても情報共有の場を設けています。さらに、会員の皆様ご自身に講師としてご登壇いただき、業界の動向や専門的知見を共有していただく機会もあり、加えて、地域の文化イベントなどへの参加を通じ、日常生活の充実と地域社会とのつながりの深化も推進しています。

 

 シアトルの地には、1800年代後半より日本から多くの移民が渡り、この地域に根を下ろし、地域社会と産業基盤の発展に貢献してきた歴史があります。そうした先人の弛みない努力と献身が、今日私たちがこの地で活動し、地域社会に受け入れられている礎となっています。私たちはその歴史に深い敬意と感謝の念を抱きつつ、現在私たちを支えてくださる地域コミュニティとの関係をさらに深めながら時代にふさわしい商工会の意義と役割を模索し続けてまいりたく存じます。

 

 本年度は、会員企業相互の連携をさらに強化するとともに、情報共有と交流の機会を一層充実させ、変化するビジネス環境の中において皆様がより大きな成果を生み出せる基盤づくりに取り組んでまいります。また、地域社会との協力関係をより一層深めることで、シアトル地域における日系ビジネスコミュニティの存在感を高め、日米経済関係のさらなる発展に貢献していきたいと考えております。

 

 会員の皆様の知恵とご協力を賜りながら、本会が会員企業にとって信頼される交流と協力の場であり続けるよう、役員・理事の皆様とともに尽力してまいります。

今後とも変わらぬご支援とご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

服部 正和

シアトル日本商工会(春秋会)会長