4/30 在シアトル日本国総領事館からのお知らせ(ニュースレターより抜粋)
2021-06-25

1.経済再開・企業支援情報
(1)(事前周知)5/3 ワシントン州経済再開フェーズの更新発表予定
 ワシントン州の経済活動再開ロードマップ("Healthy Washington" Roadmap to Recovery)について、事前に発表されているとおり、来週3日(月)に次回の評価が実施される。現在のロードマップでは、フェーズ移行のための指標・判断基準を満たしていない3郡(コウリッツ郡、ピアース郡及びウィットマン郡)のみがフェーズ2とされ、シアトル市のあるキング郡を含む残りの36郡はフェーズ3となっている。
 ただし、キング郡保健局が28日に同郡の数字はいずれも指標を満たしていないと発表するなど、12以上の郡でフェーズ2へ下方移行する恐れがあるとの報道もある。
(参考:27日時点でのキング郡の指標)
 ・過去14日間の10万人当たりの感染者数)キング郡:229、フェーズ3の条件:200未満
 ・過去7日間の10万人当たりの新規入院者数)キング郡:5.5、フェーズ3の条件:5未満

2.ワクチン関連情報
(1)4/26 州保健局 ワクチン接種情報の更新
接種状況:4月26日の時点で、州全体で5,248,061回以上のワクチンが投与されており、これは、プロバイダーや介護プログラムに提供された6,243,700回分のワクチンの81.62%近くに相当する。なお、ワシントン州保健局による接種回数目標(平均45,000回/日)に対し、現在は過去1週間平均で61,001回/日と目標を達成している。
 また、26日時点で、ワシントン州民の41.54%(約318万人)が1回目の接種を受け、28.86%(約220万人)が接種を完了している。

(2)4/23 FDA及びCDC ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチン使用停止勧告を解除
 FDA(食品医薬品局)及びCDC(米国疾病対策センター)は、使用の一時停止を勧告していたジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンについて、勧告を解除し、同社のワクチン接種を再開するよう求める共同声明を発表。FDAとCDCは、同社のワクチンを接種したのち稀で深刻な血栓が発症したケースが6例報告されたことを受けて、安全性に関する調査を行っていたが、ワクチンの利点はリスクを上回ると判断した。
 また、これを受けて、インズリー知事は24日、ワシントン州のScientific Safety Review Workgroupが、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチンの使用再開を承認したと発表。
 なお、同社のワクチン接種を行う医療機関、接種を受ける者および介護人に対して、今回問題となった稀で深刻な血栓のリスクに関する情報が加筆された「ファクトシート」を確認することを勧告している(医療機関向けはこちら、接種者および介護人はこちら)。
 今回深刻な血栓を発症したのは50歳未満の女性であったことから、50歳未満の女性は、稀ではあるが同社のワクチンにはリスクがあり、同様のリスクが確認されていない他社のワクチンの選択肢があることを認識しておくことをCDCは勧めている。

(3)4/27 CDC ワクチン接種完了後のガイドラインを発表 
 CDC(米国疾病対策センター)は、ワクチンの接種が完了した後の行動ガイドラインを発表。接種が完了した者同士であれば、マスクを着用したり6フィートの距離を保たなくても屋内で集まることができるなど、接種後に可能な行動が列挙されているほか、屋内の公共の場ではマスクの着用を行うなど、接種完了後も引き続き遵守すべきこと等がまとめられている。
 以下に仮訳を掲載しますが、CDCガイドラインもご確認ください。

【完全に予防接種を受けている場合に可能なこと】
・マスクの着用や社会的距離を置くことなく、他の完全にワクチン接種を終えた人々と屋内で集まることが可能。
・単一世帯の場合、マスクの着用や社会的距離を置くことなく、また、年齢に関係なく、ワクチンを接種していない人と屋内で集まることが可能(例えば、全員が同居している親戚宅を訪問するなど)。ただし、新型コロナウイルスで重症化するリスクが高い人がいない場合に限る。
・屋外では、特定の混雑した環境や会場を除いて、マスクを着用せずに少人数での活動に参加することが可能。
・米国内を旅行する場合、旅行前後の検査や、旅行後の自己検疫は不要。一方、米国外に旅行する場合は、旅行前に渡航先の最新の状況を確認する必要がある(当館注:詳細は、CDCの米国外旅行ガイダンス・国内旅行ガイダンスも参照のこと)。
・新型コロナウイルスに感染している人と接触しても、症状がでない限り、自主隔離をしたり、検査を受けたりする必要はない。ただし、グループ環境(矯正施設、拘置所、グループホームなど)に住んでいて、新型コロナウイルスに感染している人の周りにいる場合は、症状がなくても検査を受けることが必要。

【ワクチン接種を完了しても続けるべきこと】


・①公共の屋内に出る場合、②複数世帯でワクチン接種を完了していない人(子供を含む)と屋内で集まる場合、③重症化や死亡のリスクが高いワクチン接種を完了していない人及びその同居者と屋内で面会する場合等では、引き続きマスクを着用すること。
・大人数での屋内での集まりは避けること。
・旅行する場合は、自分や他の人を守るための対策をとること。飛行機、バス、列車等の公共交通機関、空港や駅などの施設では、引き続きマスクの着用が義務付けられている。ワクチン接種を完了していない米国への渡航者は、搭乗前3日以内に検査を受けるか、治癒したことを示す書類を提示するとともに、旅行後3~5日後に検査を受けることが必要。
・周りに病気の人がいる場合は特に、新型コロナウイルスの症状が出ないか注意すること。症状が出た場合は、検査を受けるとともに、自宅待機して他人との接触を避けること。
・勤務先でのガイダンスにしたがうこと。
・免疫力を低下させる病気の患者や免疫力を低下させる薬を服用している人は、可能な活動について医療機関に相談すること。

(4)4/26 シアトル市 ワクチン接種場で5/3までに17,000回分のワクチンが接種可能
 シアトル市のダーカン市長は、市の4つのワクチン接種場(ルーメンフィールド・イベントセンターおよびレニエビーチ、ウェストシアトル、ノースシアトルの各ワクチンハブ)で5月3日までに17,000回分の一回目のワクチンが接種可能だと発表。未接種の市民に対して接種登録を行うように呼びかけた。
 シアトル市のワクチン接種の登録に関する情報はこちら。

(5)4/30 キング郡 オーバーンとケントのワクチン接種会場では予約不要に
 キング郡は、ケント市とオーバーン市のワクチン接種場で、事前予約不要でワクチン接種を実施することを発表。ケントの接種場ではファイザーおよびモデルナ社のワクチンが、オーバーンの接種場では、上記2種類に加え、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンが提供される予定で、いずれか一つが選べる。両会場とも、月曜日~土曜日の午前9時から午後4時までオープンしている。