新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報(6/2現在)その2
2021-01-23

【在シアトル日本国総領事館】
(お願い)抗議行動による被害の報告・(参考)経済再開情報(6月1日)

1 ジョージ・フロイド氏の死亡を受けた抗議行動について
(1)注意喚起
 領事メールでもお知らせしておりますとおり,表記の件について,週末にシアトル市・ベルビュー市などにおいて,ミネアポリスで発生したフロイド氏の死亡に抗議するデモが開催され、花火、車への放火、デパートへの略奪等が発生し、警察は催涙ガスなどを使用してデモの鎮静化を図るなど混乱が生じました。
 今後のデモにおいても,過激な行動をとるグループがいる可能性があり,犯罪に発展する可能性がございますので、外出行動時にはデモに近づかないよう十分注意してください。
 本日も多くの市において,夜間から朝方までの外出禁止令が発令されています。ベルビュー市では,ダウンタウンの危険地区にあるビジネスに対し,店を閉め窓・入口を保護するなどの十分な防護措置を取ることを勧めています。

(2)デモ被害発生状況等調査へのご協力のお願い
 本件に関し,日系企業・レストランの皆様の被害状況を適切に把握させていただきたく,これまで又は今後,被害を受けられた方がおりましたら,以下の事項を当館までお知らせください。本メールにご返信いただければ幸いです。
①企業名:
②被害日時:
③被害場所:
④被害の経緯・詳細:
⑤人的被害有無(ある場合はご詳細)
⑥その他コメント


2 ワシントン州知事 5/31で終了した自宅待機令に代わる新しい郡毎の経済再開計画を発表
 自宅待機令は5/31に終了したが,郡毎の経済再開計画に基づき引き続きフェーズ毎にビジネスや集会が制限される。自宅に留まることが引き続き最も安全とされ,公共スペースでは最低6フィートの社会的距離を保つことに加え,布のフェイスカバー着用が強く推奨されている。加えて,6月8日より職場における従業員のフェイスカバー着用が求められる(一部例外あり)。また雇用者は従業員に必要なフェイスカバーを提供することが求められる。
 郡におけるフェーズ2への移行基準については見直しが行われ,感染者10万人あたり25人以下が2週間続くなど条件を満たせばフェーズ2に移行を申請できるとされた。フェーズ1から2へ移行できない郡(キング郡)向けには,"modified phase 1"というフェーズ1と2の中間のようなフェーズも設けられた。

(1)29日、インズリー知事は、これまでの自宅待機令は、5月31日で失効するが、6月1日から、これに代わってこれまでの経済再開に向けた4つのフェーズからなる「安全再開プラン」をすべての郡に拡大して適用していく旨発表。

(2)6月から実施される経済再開の下では、これまでの新規感染に関する基準が、10万人あたり10人から、25人に緩和される。州保健局は、その他にも検査能力、追跡能力、入院収容能力、ハイリスク市民への感染状況に関する基準(注1)を設定し、これらの達成具合を総合的に勘案して決定する。基準に基づいて、すべての郡が柔軟に追加の経済活動を申請できるようになる。申請受付後、数日以内の決定を目指す。

(注1)経済再開の審査基準
〇新規感染者数等: 過去14日間で10万人あたり25件以下にとどめる。新規感染者曲線を横ばいか減少にとどめる。
〇医療制度: 病床の利用率を80%以下に抑える。コロナ患者による病床利用率を10%以下にとどめる。
〇PCR検査: 新規感染者数の50倍の数
〇追跡能力/態勢: 追跡要員は24時間以内に,陽性が確定した9割の感染者に連絡をとることができる。陽性が確定した人と接触していた人の8割に,48時間以内に連絡をとることができる。
〇リスクが高い高齢者等の保護: 1週間の新規感染者数を0人(郡の人口が7万5千人以下),1人(郡の人口が30万人以下),2人(郡の人口が30万人以上),3人(郡の人口が30万以上100万以下)にとどめる。

(3)上記緩和により、これまでフェーズ1に留まっていたスノホミッシュ郡とピアース郡が、新規感染者数の基準を満たして、フェーズ2に移行すると予想される。州最大の人口を擁するキング郡は、フェーズ2移行の条件を満たしていないが、フェーズ2の一部のビジネスについて限定的に再開できるような新たなカテゴリー(modified phase 1)(注2)に申請できることになる(キング郡は申請する意向を表明済み)。

(注2)"modified phase 1"で認められる活動(フェーズ2で認められている活動を限定的にしたもの)
〇リクリエーション/フィットネス: 同居していない人との場合,野外のみで参加者は5人まで。
〇集会: 同居していない人と参加する場合,野外のみで5人まで。
〇建設業/製造業: フェーズ2と同様の規模で活動可。
〇不動産業: 収容可能人数の25%まで。室内では30分以内の接客にとどめる。
〇店頭小売店: 収容可能人数の15%まで。室内では30分以内の接客にとどめる。
〇個人ケアサービス: 収容可能人数の25%まで。
〇オフィスワーク: 収容可能人数の25%まで。室内では30分以内の接客にとどめる。
〇写真撮影: フェーズ2と同様の規模で活動可。
〇ペットの身繕いサービス: 収容可能人数の25%まで。
〇レストラン: 室内の食事は不可。屋外での食事提供は可,但しこれまで提供してきた既存の着席数の50%まで。

キング郡によるmodified phase 1移行申請を行う旨のプレスリリース

(参考)各郡の感染状況
キング郡
スノホミッシュ郡 Phase2 Variance for Snohomish County to be submitted Monday
スノホミッシュ郡 COVID-19 CASE COUNT INFO
ピアース郡

(4)新たに設定された基準の下で、既にフェーズ2にある郡(6月1日時点で、全39郡のうち、27郡がフェーズ2に移行済)もフェーズ3に申請することができるが、各フェーズの移行には、最低3週間の間隔を空けなければならない。上記2の基準は、厳格に適用されるものではなく、一部未達成の基準があっても、各郡の状況を考慮して、次のフェーズの経済経済活動を限定的な形で認めることも可能とする。

※各郡のフェーズ一覧はこちら。

(5)更に、知事は,新たな公衆衛生措置として、6月8日から,安全再開プランの下,全てのビジネスの従業員を対象に、マスク着用等のフェースカバーリングを要請すると発表した。これにより、人と接しない業務であったり、オフィスや車内、工事現場等で一人で勤務する等の場合をのぞいて、従業員はマスク着用等が求められ、雇用者は従業員に対して、マスク等を提供しなければならない。職場環境別に求められるフェイスカバー措置詳細はこちら。
5/29 ワシントン州再開フェーズにおける活動再開計画
州政府メディアリリース
5/31 ワシントン州知事宣言

【参考:在シアトル日本国総領事館:新型コロナウイルス危機の影響を受ける中小企業・NPO・労働者への支援策一覧経済再開情報(新型コロナウイルス関係)新型コロナウイルス関連情報(全般的な情報)

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(注意点)
 本情報は,ワシントン州の主要な行政機関や団体のウェブサイトの情報をもとに,その時点における当地日系企業・NPO・邦人労働者に役立つ情報を,皆様のご参考として迅速に日本語で届ける目的で発信しているものです。法的助言を構成するものではなく,法的助言として依拠すべきものではありません。実際の申請等にあたっては,該当するウェブサイトで最新の情報や詳細を直接ご確認ください。なお,当館として個別企業の申請書作成等の支援は出来かねますのでご容赦ください。
(免責)
 本情報又は当館情報に関して生じた直接的,間接的,派生的,特別の,付随的,あるいは懲罰的損害および利益の喪失については,それが契約,不法行為,無過失責任,あるいはその他の原因に基づき生じたか否かにかかわらず,一切の責任を負いません。
(領事メールについて)
 当館では外国に3ヶ月滞在される在留邦人に対し,旅券法に基づく在留届,帰国・転出等の届出をお願いしております。本届けでメールアドレスをご登録いただいた方に対して,コロナに関する情報や各種安全情報を領事メールにてお送りしておりますほか,緊急時の安否確認を当館から行うためにも必要なものですので是非ご協力ください。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/zairyu.html